こんにちは!Matsuです。
組み込み機器の世界もいろいろと進化してきました。
IoTやスマート家電等々、最近は組み込み機器がBluetoothでスマートフォン等と通信したり無線LANでインターネットに繋がったりすることもありますね。
今回は、ルネサスのマイコンRX64Mが載ったCPUボードとBLE(Bluetooth Low Energy)モジュールを使って、スマートフォンとBLE通信をしていきたいと思います。
この連載は、全3回を予定しています。編集都合等により構成は変更させて頂くかもしれません。
- 開発環境準備編
- 初期設定、実装編
- 動作確認編
まずは第1回として、開発環境の準備をしていきます。
開発に使う機器
以下の機器を使います。
- アルファプロジェクト RX64M搭載CPUボード AP-RX64M-0A
ルネサスRX64Mというマイコンを搭載したCPUボードです。作成したプログラムはこのCPUボードで動くことになります。 - アルファプロジェクト BLEモジュール BT-RL-01
上記のCPUボードに接続してBLE通信ができるオプションのボードです。 - E1エミュレータ
いわゆるオンチップデバッガです。CPUボードと接続してプログラムの書き込みやデバッグができます(PCとはUSBで接続します)。
生産終了品なので、お持ちでない場合は後継のE2エミュレータLite等をご用意ください。 - 通信相手のスマートフォンなど
AndroidでもiOSでも、お手持ちのスマートフォンで問題ありません。BLE通信確認用のアプリを入れてBLE通信相手にします。
今回はBLE通信を使いますので、Bluetooth4.0以降に対応した機種が必要です。 - 開発用のWindows PC
Windows10(64bit)またはWindows8.1(64bit)のものが必要です。E1エミュレータを接続するのでUSBポートが必要です。
システム構成
全体のシステム構成は次のようになります。

PCからE1エミュレータ経由でCPUボードにプログラムを書き込んで動かします。
CPUボードはBLEモジュールをUART通信で制御し、BLEモジュールはスマートフォンとの間でBLE通信をします。
開発環境の準備
PCに開発環境をインストールしていきます。
※以下3つのツールについてはルネサスへの会員登録が必要になりますのでご注意ください。
- 統合開発環境 CS+ for CC V8.07.00
統合開発環境(IDE)。マイクロソフトで言うところのVisualStudio、アップルで言うところのXCodeですね。 - RXファミリ用C/C++コンパイラパッケージ
今回使用するRX64Mの開発にあたって必要になります。CPUシリーズごとにインストールするパッケージが異なります。 - スマート・コンフィグレータ
RX64Mの初期設定が簡単にできるツールです。後ほど詳しく説明します。
それぞれインストールができたら、アルファプロジェクトのwebサイトでサンプルプロジェクトをダウンロードします。
※サンプルプログラムの解凍にはアルファプロジェクトのCPUボードに付属するパスワードが必要ですのでご注意ください。
サンプルプログラムを解凍し、Sample\ap_rx64m_0a_uart_sample フォルダを開きます。
ap_rx64m_0a_uart_sample.mtpj ファイルをダブルクリックしてCS+を起動します。
このとき下記のような警告が表示されます。サンプルの作成に使われたコンパイラパッケージと異なるバージョンだよ…とありますが、とりあえず気にせずOKボタンを押してプロジェクトを開きます。

プロジェクトを開くと下記のようなウィンドウが表示されます。
これが今回開発に使うCS+です。

これでまずは開発の準備ができました。
スマート・コンフィグレータについて
現在のルネサスマイコン開発ではスマート・コンフィグレータという便利なものが使えます。
昔はハードウエアマニュアルとにらめっこしながらレジスタをひとつひとつ設定していたものですが、スマート・コンフィグレータを使えばGUIでレジスタの初期設定からドライバの追加まで一発でできてしまいます。組み込み開発も進化していますね。
スマート・コンフィグレータは、プロジェクトを開いた画面の左側ツリーにある、「スマート・コンフィグレータ(設計ツール)」をダブルクリックして起動します。

スマート・コンフィグレータを起動するとこのようなウィンドウが表示されます。

なにやら左下に「モジュールが見つからないため、コンフィグレーションxxxを組み込めませんでした」なんて表示されていますね。このへんは次回解説していきたいと思います。
次回
次回は、実際にスマート・コンフィグレータを使って初期設定し、プログラムを動かしていきたいと思います。
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