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コラム

これからはんだ付けを始める方へ ~ソフトウェア屋が初めてはんだ付けをやってみた~ 第2回:必要な道具、あれば効率的になる道具

公開日:2025.11.03 更新日:2025.11.03

tag: 社員組み込み

はんだ付けに興味のある方、こんにちは! お久しぶりです。MOZUです。
前回の記事から早1年。業務としてのはんだ付けの機会が無く、プライベートのジャンク修理で腕だけが上がる日々。会社のデスクにmyはんだこてを忍ばせて、準備は出来ているのですが…

「第1回」の前回では、はんだ付けと言えば!という「はんだ」と「はんだこて」について説明していきました。

「第2回」の今回は、前回説明しきれなかった残りの道具について書いていこうと思います。

必要な道具

  • はんだ
  • はんだこて ←「第1回」をご覧ください
  • はんだこて台
  • はんだこて先
  • はんだ吸い取り線・はんだ吸い取り器
  • フラックス

~はんだこて台~

読んでそのまま、はんだこてを置く台です。
最低限の道具しか買わない!と言われれば購入リストから外れますが、安全面から考えればほぼ必須のこて台。代用品として金属製の灰皿やペンチの上に置く人も多くいますが、はんだこてが転がり落ちたら危険なのでオススメしません。
私はこて台があるのに、何故か机の上に直置きして机を焦がしました。。。

種類画像 URL説明


はんだこて台 ST-11


https://akizukidenshi.com/catalog/g/g102536
【値段】
税込み:¥770

【説明】
・ニクロムヒーター用のこて台
 (セラミックヒーターでも使えなくはない?)
・一時期はダイソーでも販売されていたタイプのシンプルなこて台。

【コメント】
これで十分!


はんだこて台 ST-77


https://akizukidenshi.com/catalog/g/g102542/
【値段】
税込み:¥1,500

【説明】
・セラミックヒーター用のこて台
・ホルダーの角度が水平から60°まで角度調節可能

【コメント】
温調式はんだこては収納できないので注意!


はんだこて台 ST-27


https://akizukidenshi.com/catalog/g/g117111/

【値段】
税込み:¥2,800

【説明】
・セラミックヒーター用のこて台
・ホルダーの角度が40°から60°まで角度調節可能
・温調式はんだこてを収納できる

【コメント】
温調式はんだこてを選んだ方はこれ!
金属製のクリーナーもセットで付いてきて、
セットする場所もある為、便利です。

個人的にこて台は「こて先」が「下向き」に刺さるものをおすすめします。
「上向き」に置くタイプのこて台もありますが、奥にある物を取ろうとした時に火傷する可能性があるので、初心者は止めておいた方が良いです。
※社内に実際に学生の頃、これで火傷した人がいます。。。
↓イメージ

~はんだこて先~

こて先ははんだこての先端部分で、実際にはんだを溶かして部品や基盤に熱を流し込む部分です。
↓シャーペンの芯のイメージで、複数の種類があります。

準備するのは1種類だけでも問題ないですが、作業の場所によって向き不向きがあるので色々持っておくと便利です。

形状画像説明
B型(丸型)

先が円すい状。万能タイプ。初心者におすすめ。
はんだこてを購入すると、大体このこて先がセットで付いてくる。

【コメント】
複数種類は。。。という方はこれ1種類で十分!
D型(平型)

面で熱を伝える。大きめの部品や太い配線にはこれ。
C型(斜め型)
先端が斜めにカットされていて、細かい作業と面の両方ができる。

【コメント】
個人的に一番オススメです!
K型(ナイフ型)
細い線やチップ部品など、狭い場所での精密作業に向く。
I型(細長い針型)
先端が非常に細く、極小部品用。ただし熱容量が少なく冷めやすい。

ーこて先のお手入れー
こて先は使うたびに少しずつ酸化して黒くなっていきます。
黒くなると熱の伝わりが悪くなり、はんだがまったく溶けなくなります。
使用後は専用のクリーニングスポンジで拭いたり、はんだを少しつけたままにしておくなど手入れが必要になります。
※はんだをこて先に付けたままにすると、空気に触れない為、酸化を防ぐことが出来ます。

~はんだ吸い取り線・はんだ吸い取り器~

はんだ吸い取り線・はんだ吸い取り器は「間違えてはんだ付けしてしまったとき」や「部品を取り外したいとき」に便利な道具です。

はんだ吸い取り線は細かな銅線の束になっており、銅線のすきまに毛細管現象を利用して、溶けたはんだを吸い上げる仕組みになっています。消耗品ですが、細かな部分も除去することが出来ます。
こちらも幾つか種類はありますが、どれか1種類を持っていれば十分です。私は違いがあまり分かりません。。。

画像 URL説明
1.0 mm前後(細い)

https://akizukidenshi.com/catalog/g/g111554/
【主な用途】
精密・小型電子部品向け

チップ抵抗・コンデンサの取り外し、小型LEDやSMD部品のはんだ除去
1.5~2.0 mm(標準)

https://akizukidenshi.com/catalog/g/g115260/
【主な用途】
一般的な電子工作・ホビー用

ユニバーサル基板の作業、センサーやICソケットの交換、電子キットの修正など

【コメント】
個人的には基板に電子部品を組付けるだけであれば、これだけで十分だと思います。
2.5~3.0 mm(やや太め)

https://akizukidenshi.com/catalog/g/g102539/
【主な用途】
大きめのパッドやコネクタ部品向け

電源端子や太いリード線のはんだ除去、オーディオ端子・スイッチ交換など

こちらは必須ではないですが、あると便利なものが「はんだ吸い取り器」。
はんだ吸い取り器はバネの力を利用して空気ごと吸い取ります。
吸い取り線は毛細管現象で吸い取る為、少し時間が掛かりますが、こちらは「スポッと」一気に吸い取ることが出来る為、時間を短縮できます。

画像 URL説明
HAKKO DS01P

https://akizukidenshi.com/catalog/g/g114464/
【値段】
税込み:¥1,650

【説明】
一番オーソドックスなタイプ。
軽量・安い・吸引力がパワフル!
サンハヤト
はんだシュッ太郎NEO


https://amzn.asia/d/fIPIR7a
【値段】
税込み:¥5,182

【説明】
吸い取り口が加熱式のタイプ。

【コメント】
しっかりとはんだに熱を「加えながら」吸い取ることが出来るため、キレイに除去することが出来ます。
なにより、「はんだこて」と「はんだ吸い取り器」を両手に持ちながら作業しなくて良いのが楽。
私もこの商品を使っています!
HAKKO FR301-82

https://akizukidenshi.com/catalog/g/g114459/
【値段】
税込み:¥23,500

【主な用途】
吸い取り口が加熱式、吸い取りが電動のタイプ。

【コメント】
上記の2つはバネの力で吸引する物ですが、これはモーターが付いている為、吸引力が桁違い。

まとめ

今回紹介した道具でのオススメは「はんだこて台は絶対必要!」「こて先はB型」「はんだ吸い取り線は2.0mm」です!

「フラックス」の紹介まで入れると長くなってしまうので、今回は一旦ここまで。
第1回の時に「はんだ付けに最適な温度(350℃)。詳細は第2回で。」と書きましたが、ごめんなさい 第3回で!
次回は 「良い」はんだ付けと「悪い」はんだ付けの違い、そこで便利な「フラックス」の紹介をしていこうと思います。

あとがき

第1回のはんだこて紹介で「ステーション型・温調はんだこて」が欲しい。。。でも高いとコメントを残しましたが、あれから1年 ついに購入してしまいました。仕事で使うわけでもなく、趣味でも大したことをやるわけでもないのに、と思いましたがやはり欲しくなっちゃいました。

以前からはんだ付けの上手さの7~8割は道具の質に依存すると感じていましたが、本当にその通りでかなり楽にはんだ付け出来るようになりました。予算に余裕のある方は「ステーション型・温調はんだこて」や、そこまでいかなくても「はんだこて先」を複数種類など、道具にはこだわった方が良いかもしれないです。

MOZU

休日はあてもなくドライブをしています。
車の改造はお金がかかる。。。

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