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技術紹介

評価用PCのマルチブート環境構築~後編~

公開日:2023.03.10 更新日:2023.03.10

tag: Windows

こんにちは、MYです。
今回は、私がWindowsソフトの評価に使用しているマルチブート環境の構築について説明したいと思います。

前編ではパーティションを分けるところまで紹介しました。
今回は、OSのインストールを行い、OSの表示名を変更します。

OSのインストール

前回の続きからです。
インストール先のパーティション(種類が「プライマリ」となっているパーティション、もしくは割り当てられていない領域)を選択し「フォーマット」をクリックします。

フォーマットすることで、それまでインストールされていたOSの情報が削除されます。
警告ダイアログが表示されるので「OK」ボタンをクリックします。
※フォーマットは必ずしも必要ではないですが、インストール後に意図しないデータが残るのを防ぐ為、毎回フォーマットしてからインストールすることをおすすめします。

フォーマットが完了すると「ドライブ*の割り当てられていない領域」とパーティションの表記が変わります。フォーマットしたパーティションを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

インストールが開始されます。インストール中、何度かパソコンが再起動します。
PCが起動したら、ユーザ設定等の初期設定を行ってインストールは完了です。
ただ、このままでは使用する際にどのOSなのか判別がつきにくいため、ディスク名とブート画面に表示されるOS名の変更を行います。

ディスク名の変更

再インストールや他のOSを上書きでインストールするときのためにディスク名を変更します。
ディスク名を変更していない場合、どのパーティションにどのOSがインストールされているか判断できません。そのため、インストール後にディスク名を変更します。
変更方法はWindows7やWindows11でも共通です。
ディスク管理を開き、ディスク名を変更するパーティションを選択します。

右クリックし、プロパティを開き、表示名を変更します。
下図の赤枠部分に表示名を入力し、「OK」ボタンをクリックすれば変更完了です。
デフォルトでは「Windows」となっていると思うので「Win10_x64_jp」などOSが判別できる表示名に変更します。

起動時のOS選択画面の表示名の変更

OSを新しくインストールするとブート選択画面に表示される表示名はデフォルトではWindows10等の表示名となります。
例) Windows10 64bit 日本語版をインストールした場合、「Windows10」

しかし、32bit版/64bit版の両方をインストールした場合や英語版等他の言語をインストールした場合、表示名が同じとなり判別がつきません。そのため、表示名の変更を行います。
変更方法はWindows7やWindows11でも共通です。
表示名を変更したいOSを起動し、コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
「bcdedit /set { current } description “Windows10 x64 JP “」と入力しenterすると表示名が「Windows10 x64 JP」に変更されます。

※注意
起動時のOS選択画面の言語は最後にインストールしたOSの言語となります。
韓国語OSを最後にインストールしてしまったときは「OK/キャンセル」すらハングル表示となってしまい私には読めず、操作に苦労しました。

まとめ

2回にわたりマルチブート環境の環境構築について紹介しましたがいかがだったでしょうか?
マルチブートを使用することによって、1台のPCでいろいろなOSを使用できるようになるのでぜひ活用してみてください。

YM

Windowsアプリや組み込みを担当しています。

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