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技術紹介

はじめてのUnity ~初級編1~

公開日:2022.04.29 更新日:2022.04.29

tag: Unityゲームエンジン

こんにちは。RYUです。


ゲームエンジン Unity。ここ数年ですっかり有名になりました。
クロスプラットフォームなゲーム開発はもちろん、VR/AR/MR向けのコンテンツ開発も充実の内容で大人気。

Unityが初めて利用される方、興味をお持ちの方、一緒にお勉強していきませんか?

この初級編ではUnityのエディタの最も基本的な操作に慣れる事と、簡単なスクリプトプログラムが書けるようになるまでを目的として下記の全3回記事を予定しています。

タイトル内容(予定)
はじめてのUnity~初級編1~1. エディタに慣れよう!
2. AddComponentを使ってみよう!
はじめてのUnity~初級編2~3. スクリプトを書いてみよう!
4. シーンを切り替えてみよう!
はじめてのUnity~初級編3~5. 静的クラスを作ってみよう!
6. プレハブ機能を使ってみよう!

なお、当該記事については Unity 2019.4.38f1 Personalを使用しております。
また、外部デバックツールとしては Microsoft Visual Studio Community 2019を利用します。

この辺りはご自身のPC環境に合わせてご検討ください。外部デバックツールについては、次回詳しく解説します。

1. エディターに慣れよう!

筆者個人の感想としては Unity Editor はかなり癖が強いと思います。
何を開発するにしても、まずはエディターに慣れる事が大事です。

●1.1 名称と機能を理解しよう

エディタの主要な各画面の名称と機能について覚えましょう。

名称機能
ヒエラルキーオブジェクトツリー
インスペクターオブジェクトの各種パラメータなど
ゲームビューメインカメラから見える実行画面
シーンビューシーン全体を自由に俯瞰する画面
プロジェクトファイル連動
コンソールビルドステータスや実行ログなど
実行ボタンデバック実行の開始/停止など

●1.2 エディタの表示言語を日本語に切り替えよう

エディタの表示言語は初期状態では全て英語になっています。でも日本語表記に切り替える事も出来ますので、直感的に理解し辛い方には以下の手順で日本語へ変更する事をおススメします。

※ インストール時、日本語セットが追加インストールされている場合に限ります。

「Edit」メニューから “Preferences”を選択し、
「Languages」で”日本語”を選びましょう。
色々と日本語になっています。(一部日本語にならない部分もあります)

2. AddComponentを使ってみよう!

Unityオブジェクトに様々な特性を付与する AddComponent機能。
使いこなせると大変便利です。

●2.1 物理エンジンを追加してみよう

物理エンジンカテゴリのコンポーネントをオブジェクトに付加してみましょう。

スフィアの下に平たいキューブを配置し、そのまま実行してみます。

何も起きません。当たり前ですね。
では、スフィアとキューブにAddComponent(コンポーネント追加)で「物理/リジットボディ」を付与してみます。
キューブの方はおまじないとしてリジットボディ欄の「抗力」を100と入力しておきます。
それでは再度実行してみましょう。
プログラムは1行も書いていません。物理エンジンはこのように質量、重力、速度、摩擦といった力学的な法則のシミュレーションを代行してくれる機能です。

●2.2 レイアウト調整してみよう

次はレイアウトカテゴリのコンポーネントをオブジェクトに付加してみましょう。

親パネルPanel_Parentへ子パネルとしてPanel_ChildA(赤)とPanel_ChildB(緑)を追加してみます。

子パネル2枚はそれぞれ配置された通りの位置になります。
では、親パネルPanel_Parentに対してAddComponent(コンポーネント追加)で
「レイアウト/水平レイアウトグループ」を付与してみましょう。
親パネルの内側へ枠いっぱいに、子パネル2つが並んで均等配置された事が分かりますね。
レイアウトカテゴリはこのように手作業で頑張らなくても自動で配置をサポートしてくれる便利機能です。

●2.3 スクリプトを追加してみよう

スクリプトもオブジェクトへ付与できるコンポーネントの1つです。

早速試してみましょう。

キューブを1つ作成し、ヒエラルキーで選択した状態でAddComponent(コンポーネント追加)。
「新しいスクリプト」を選びます。スクリプト名は とりあえず「MyScript」としましょう。
キューブのインスペクター表示に 「MyScript」が追加されているのが分かりますね。
また、プロジェクト欄にも「MyScript」ソースファイルが追加されました。
プロジェクトからスクリプトファイルを選択するとインスペクターにファイルの内容が表示されます。
これが新規で自動生成されたスクリプトソースコードですね。

次回

次回は初級編2 にてスクリプトとシーンについて解説いたします。

RYU

Windowsアプリケーション開発とかドライバ開発とか。

良い歳してゲーム好きなのでゲーム開発してみたいですね。

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