車載の組み込みソフトウェアではCAN通信がよく使用されます。
そうすると、開発者側としては通信モニタが欲しくなりますよね。
各社がリリースしているツールもあるのですが、
弊社では独自に開発したCandyというツールを使用することが多いです。
昔から使用しているツールであるため取扱に慣れているという事もあるのですが、
業務での必須機能に特化しているため使い勝手が良いという事もあります。
※Candyとは
弊社にて作成したCAN バス上のデータ・トラフィックの解析、CAN メッセージ送信を行うWindows ベースのアプリケーションです。
以下、事例を通してCandyを紹介させてください。
今回の事例
計測モジュールのデモを実施する事になりました。
デモ機は計測結果をCAN送信するので、PC側でCAN受信して画面表示するのにCandyを使います。
システム構成

①センサを使用して各種計測を実施する。
②PCから送信要求を送信する。
③デモ機は送信要求を受信したら、①の計測結果を送信する。
④PCは受信データをシグナル変換し、画面へ表示する。
実行環境を以下に示します。
OS | Windows® 7 (32bit版/64bit版) , Windows® 10 (32bit版/64bit版) |
CANアダプタ | Kvaser Leaf Light HS , Kvaser Leaf Light v2 |
デモ実施
デモ機は送信要求を受信しないと計測結果を送信しないので、
まずは、Candyからメッセージ送信します。


デモ機から計測結果が送信されるので、
Candyで受信し、メッセージを画面に表示します。


送受信データはリアルタイムでシグナル変換して
シグナル情報画面に表示できます。

これで、デモ機が算出する計測結果が変化する様子を画面上で確認出来ました。
今回は10進数に変換しましたが、16進数や文字データ(ASCII)に変換する事も出来ます。
次回
今回は、メッセージの送信、受信をして、シグナル情報を表示してみました。
次回は、評価ボード間のCAN通信データを確認したいと思います。
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