先日、使用しているCisco社 L3SW(以下、スイッチと記載します)のバージョンアップを実施しました。
その際にいろいろと失敗したことなどもありますので、そのあたりも含め実施した内容をご紹介させていただきます。
まず、今回の環境はスイッチを3台をスタック接続しているうちのスイッチ1台が故障しました。
本環境は、ローカルネットワーク内での使用になっており、外部に接続してアップデートといった快適な環境は使用できない中での方法になります。
本内容は全2回で進めていく予定です。よろしくお願いしますね。
1回目:事前準備編 ← 本記事はここです
2回目:IOS入れ替え手順編
それでは事前準備からスタートしましょう。
尚、今回の設定は、PCとスイッチの接続は以下のようにUSBシリアルケーブルで接続して実施していきます。

事前準備
1.Cisco IOSバージョン確認
現在使用しているスイッチのCisco IOSバージョンと、入れ替えるCisco IOSバージョンの確認が必要です。
バージョンを確認する場合には、”show version”コマンドで確認できます。
Switch# show version
Switch Ports Model SW Version SW Image Mode
------ ----- ----- ---------- ---------- ----
* 1 28 WS-xxxxx-24TS 16.3.6 CAT3K_CAA-UNIVERSALK9 INSTALL
2 28 WS-xxxxx-24TS 16.3.6 CAT3K_CAA-UNIVERSALK9 INSTALL
3 28 WS-xxxxx-24TS 16.3.6 CAT3K_CAA-UNIVERSALK9 INSTALL
2.バージョン変更
今回は、IOSバージョンを変更しますので、スイッチバージョンは”16.3.6” → “16.6.5” に変更します。

今回は、スタック接続されているスイッチのバージョン一括変更ですが、スタック接続されているスイッチの
1台のみ交換する場合は、マイナーバージョン含め、他のスイッチと同じバージョンにしないとスイッチが起動時にエラーになり起動しませんのでご注意ください!
3.Flash空き容量確認
以下のコマンドで、空き容量が分かりますね。
Switch# dir flash:
1621966848 bytes total (1126309888 bytes free) ← Here
4.Cisco IOSファイルのダウンロード
Ciscoのサイトから該当ファイルをダウンロードし、今回はUSBメモリに保存します。


USBメモリは、FATもしくは FAT32ファイルシステムのみサポートされており、NTFSの場合は、認識されないので注意が必要です。
私はNTFSでUSBメモリが認識しないと悩んでいました。。。。。

Cisco IOSにはバージョンが16系、3系、その中でも” Gibrltar ” ,” Everest ” , ” Denali ” , ” Fuji ” とコードネームみたいなものがありますね。
今回のバージョン更新で、いろんなバージョンに変更した際に、Cisco IOS更新用のコマンドでも多少コマンドが異なっていましたのでコマンドも事前確認したほうが安心ですね。
5.configをバックアップします。
万が一、設定が消えてしまうなどを考量して設定をバックアップしておきます。
ここは記載はしませんが、今回はTeratermにて” show run ” で表示される内容をコピペでテキストに保存します。
これで準備完了です!!
それでは、次回からいよいよコマンドを駆使してバージョンアップを実施します。
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